
この記事のポイント
・小学生起業を阻む最大の壁は、親の意識
・「塾に行く」「いい学校に入る」が当たり前の教育観が、子どもの未来を狭めることがある
・AI時代に価値を生むのは、偏差値より編集力・発想力・表現力
壁は、子どもではなく大人の側にある
前回、日本は小学生起業に向いている国だと書きました。でも、この構想を阻む最大の壁があります。それは、親の意識です。
「塾に行くもの」という無意識
「子どもは塾に行くもの」「いい学校に入ることが正解」。こうした教育観は、多くの家庭で無意識のうちに共有されています。
息を吸うように塾に通わせ、偏差値で安心してしまう。もちろん、勉強が悪いわけではありません。ただ、それだけが正解だと思い込むと、子どもの挑戦の幅を狭めてしまうことがあります。
AI時代、偏差値より「編集力」と「発想力」
生成AIの登場で、知識を暗記することの価値は大きく下がりました。AIが代わりに調べ、整理し、提案してくれるからです。
これから価値を生むのは、
・AIにどんな問いを投げるかという発想力
・AIが出したものを選び、組み合わせ、直す編集力
・できたものを作品として届ける表現力
だと僕は考えています。AIと一緒に生きるための教育は、受験よりも、実践と表現の中にあります。
親は「相談役」になってほしい
では、保護者は何をすればいいのでしょうか。僕がお願いしたいのは、子どもの会社の「相談役」になることです。
インターネットの使い方や、お金の受け渡しは、子どもだけでは難しい部分があります。そこを一緒に考え、支えてくれる大人がいるだけで、子どもは安心して挑戦できます。止めるのではなく、一緒に進めるチームの一員になってほしいのです。
大人が、可能性を信じられるか
AIを使えば、子どもでも本物の作品をつくり、誰かに届け、お代をもらうところまで行けます。課題は、大人がその可能性を信じられるかどうかだけです。
僕たちは、日本から「10歳のCEOが世界を動かす」時代をつくっていきたいと考えています。そのためには、まず大人の側が変わる必要があります。
まとめ
小学生起業は、子どもの力だけでは進みません。大人が「早すぎる」と止めるのではなく、「やってみよう」と背中を押せるかどうか。それが一番の分かれ道です。
次回は、子どもにも理解できる「エクイティファイナンス」の話です。
執筆:山下大貴(株式会社Garoop代表)